ZTC：必要なムダとムダな節約

まさかの続編。経済はエネルギーではなくエントロピーだとしたら納得？
続編をこんなあとになって書くことになろうとは自分でも自分の体力のなさにびっくりだ。


お金の概念など、なけりゃなくてもいい概念が存在するべきだとは書いたが
本当にそうなのだろうかと疑問に思うこともある。


先日の地震以来、節電節電と叫ばれているが
無駄な節約というものをおそらく感じてきているころだと思う。

節約にも無駄かどうかが存在するのだ。
つまり、小さすぎる節約に多大な労力やリスクをかけていても意味がない、あるいは効率が悪いと、そういうことだ。


また、実は必要な無駄というのも存在する。
これは遊びと呼ばれることが多い。


たとえば、「くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐ」という文字列には以前は意味がなかった。
しかしPCでのキーボードの配置から遊び心でこの文字列が生まれた。
もし、PCのキーボードの配置が今後頻繁に変わって、ありとあらゆるパターンを試したとしたら
くぁｗせｄｒｆｔｇｙふじこｌｐの要領で、あらゆる文字列が意味を持ってしまうだろう。

しかしそうなると問題も起きる。
「ああ、これは打ち間違えなんだな」という判断ができなくなるのだ。

そのため、意味をなさない、「利用されていない文字列」というムダが必要になってくる。
これは熱力学や情報理論からくる要請だろう。

人間は間違う生き物だというが人間以外も間違うし
実は機械も間違う。
熱力学的なゆらぎが存在する限り、完璧に間違わないということはありえないのかもしれない。


間違わないことがありえないのであれば、間違いを訂正するために
必要なムダは存在しなければならないことになるだろう。

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