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20080511~ 13と7と11の倍数の論理積は13と7と11の積の倍数である。 和ァ・・・
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過去にメールを送る装置を作りました主に僕が!
・でもさー興味深いテーマだと思わない~?
「タイムリープマシンを動かせる条件について」



悪の機関の技術を借りて悪と戦う、実に仮面ライダーっぽい展開である。

タイムリープマシンは電話レンジのレベルでは到底出来ない
「人間の記憶の遡行」を実現している。
それには敵であるセルンとの直リンクが必要で
マイクロブラックホール作り放題、使い放題で「テラバイト級のデータ」を圧縮して過去に送らなければならない。

13日の金曜日とかは「だいたい」23ヶ月ごと(365+365-30=365+366-31=700日)に訪れる再来年の先月 おととしの来月
実は、シュタゲの本編では、セルンと直リンクしたところから時間は少しも進んでいない
タイムリープしているのだから当然といえば当然なのだが
そこのところをセルンが無防備にアクセスを許しているという展開が面白い。
結局セルンも、たいそうなことを言っておきながら世界線をまたいだ支配などできていないところがまた滑稽である。



・でもさー興味深いテーマだと思わない~?
「Dメールをスパムと勘違いする点について」


面白いといえば、序盤でラボメンがDメールを使えるようになってからも
未来の自分からであるにもかかわらず、来たメールを「スパムだと思い込んでいる」点が現代らしくて秀逸だ。

その上、なぜか分割されてくるメールも
たとえば「Okabe was an airhead!」
「airhead!」が
「Okabe was an」
よりもわずかに早く到着しているのも興味深い。
もし、転送の際に先頭の文字からトレースして送っているのなら
先頭の文字から先に到着するべきなのに
後ろの文字のほうが先に到着しているのは
情報が時間を逆行しているいい表現だろう。

情報が分割されて送られること自体も、スパムに見せかけることにもつながるし、視聴者に疑問を投げかけるようないい演出である。


ブラックホールで「物質」ではなく「情報が」圧縮されるというのもある種の視聴者への問いかけなのではないか。
情報は物質と違い、その量が維持されない。
そんな概念を物質と同様、ブラックホールで圧縮できるものなのか?という引っ掛かりを与えてみるという手法はフィクションだからこそなしえた
といわざるを得ない。
ブラックホール(と蒸発)とエントロピーについても考えさせられる。




・でもさー興味深いテーマだと思わない~?
「ダイバージェンス1%の壁を越えて(キリッ」

金曜日が13日じゃないとか・・・オカリンはそんな大きな数字覚えられません
フィクションならではといえば、「ダイバージェンス1%」や「タイマーの1秒が現実の1時間に相当」というのも詩的な表現であるといえよう。

実際にそういうことをやろうとすれば、そんなキッカリなるわけもない。

しかしフィクションなのだから、わかりやすいに越したことはなく、1%や1秒:1時間になっている。


ダイバージェンスという量も興味深い。
想定科学の「想定」の意味はこういうところにも現れているといえるのではないか。

これを具現化するのはおそらく気の遠くなるような執念が必要だろう。
世の中のあらゆる抽象的な量を調査・解析、まとめあげた上でそれらを正しく多次元空間に配置させなければならない。
ワープロにおける最初の文字変換を実現したのよりもはるかに執念が必要な作業だと考えられる。


ダイバージェンスメーターがもしも・・・100%になったら・・・どんな世界になるのだろう・・・想像もつかない。


デブだからって 力があると 思うなよ?
・でもさー興味深いテーマだと思わない~?
「タイムパラドックスは2階級特進してパラドックスから原理になりました」



それと、この話では色んな情報がループしている。
世界線というパラレルワールドのような概念を持ってきた上でなお
情報がループしているのだ。
おそらく、タイムトラベルを扱ったストーリーにおいて
パラドックスは起きなくてもループするのは仕方がない
そういうレベルの根本的な問題なのだろう。
また、後半ではタイター自身が「深刻なタイムパラドックスが起きる」と言っている。
ネットでのタイターがどういう意図で「パラドックスは起きない」と言ったのかは不明だ。
時間の固定概念に支配されすぎている現代人にわかりやすいようにごまかしたのか、あるいはパラドックスには「深刻さ」の違いによって「起きるもの」と「起きないもの」といった種類があるのかもしれない。


タイムパラドックスを回避する世界観は大きく分けて2種類ある。
・パラレルワールド
・運命論

の2種類だ。

リーディングシュタイナー+タイムリープ=グニャですよ・・・→だらしないなぁ
運命論的な描写が個人的に秀逸だと感じた「サマータイムマシンブルース」では、ほとんどのパラドックスが解消している。

しかし、一番肝心なところ
タイムマシンをどうやって設計したか」についてはパラドックスが解消していない。
まるで、「この種のタイムパラドックスは解消されないものなんですよ」といっているかのように

タイムマシン開発者は未来からきたタイムマシンの実物を参考にタイムマシンを作ってしまう・・・ような描写になっている。



・でもさー興味深いテーマだと思わない~?
「フィクションの力」


このように、フィクションだからこそできる芸当の1つに
「問題提起」というものがある。

「グレムリン」などが有名だろうか。
グレムリンの不思議な生態

・光に当てると死ぬ
・水をかけると分裂する
・夜中12時をすぎて食事をとると変身する

地球上の生物にこのような生態はなく、おそらく勝手に作った設定だ。
(吸血鬼にどことなく似ている)
だからこそ、この設定には矛盾が出てくる可能性があり
矛盾を嫌う作者であれば矛盾が出ないように精魂こめて設定を練るだろうが

フィクションと割り切った作者は
自らの物語の中で
「食べ物が歯に挟まったまま夜中を迎えたらどうなるんですか?」
と作中で誰かが誰かに尋ねるという描写までしてしまう。


シュタインズゲートもそのような節がいつくも見受けられる。
たとえば自身の記憶を数時間前の自分に移植するという原理からなるタイムリープ、
記憶レベルの人間(思考)の複製についての疑問の答えはいまだにはっきりとしていない。
はっきりとしていないならそこは追求せずに、フィクションとして問題提起しよう
というのがシュタゲの立場なのだろう。


・このタイムマシン・・・過去にしか飛べないらしいんだ・・・

「過去へしか飛べないタイムマシン」というのも興味深い。
現実にあるタイムトラベルの理論において
未来へのタイムトラベルと過去へのタイムトラベルは根本的に異なるかのような印象がある。

たとえば、未来に行くタイムトラベルは光速を越えずとも原理的には可能だ。
しかし、過去へのタイムトラベルはその延長線上にはないような感じも見受けられ

光速を越えなければならないとか、元々光速以上でなければならないとか
そういう問題が立ちはだかる。

しかし、未来へいくより過去に行くほうが必ずしも難易度が高いかといえばそうでもなく

過去にしか行けない粒子「先進波」が存在するかもしれない、と主張する人もいた(今もいるかもしれない)

ごく簡単な技術的側面はごく簡単な感情的側面から否定される
・でもさー興味深いテーマだと思わん~?
「ごく簡単な物理的側面はごく簡単な心理的側面から否定される」ってことでFA



タイムマシン開発当初までしか遡れない
というのに似ているが全然違う理屈
で遡れないのも興味深い。

本質的に過去に情報を送れてしまうため、タイムマシンが出来上がる前に飛ぶことができないという「技術的な」問題は発生しない。

が、
・タイムマシンを作らないように行動してしまう
とか、
・記憶の齟齬が大きくなる
とか、そういった割りと現実的・感情的な理由で遡る限界を決めてしまっているのが面白い。



カニ!
・でもさー興味深いテーマじゃん?
なかった世界線を感じる~
「世界線やAアトラクタフィールドよりもDダイバージェンスのほうがより本質的な物理量」であることを示したAB効果のようなもの(→DA効果:ダル・アマネ効果)



シュタゲの世界観では、
あくまでパラレルワールドではないとしていて、
世界線が変わるごとに世界が再構築される
という解釈を取っているらしい。

これは、過去改変による世界線変動前後の記憶を保っている(リーディングシュタイナー)主人公以外には

そんな世界はなかった

といっているも同然だが

その、「あったかもしれない(あるわけでもなくないわけでもない)」世界同士が干渉して世界を作り上げているという設定は興味深い。

リーディングシュタイナーという能力は実は主人公以外も「夢」として保有している。

いわば、「夢によって現実が変わる」という世界観だ。

なんとなくだが、これは以前電機磁気学で勉強した
アハロノフ・ボーム効果(AB効果)を髣髴とさせる。

AB効果のキャッチコピーは「ない磁場を感じる」だ。

AB効果のAとBは、アハロノフさんとボームさんの2名による現象の命名で
磁場よりもベクトルポテンシャルというよくわからない概念のほうがより実体である
というものなのだが
偶然にも磁場をあらわす記号と、ベクトルポテンシャルをあらわす記号がそれぞれBとAだったという奇妙な逸話がある。

磁場Bがなくても、ベクトルポテンシャルAがあれば、何らかの事象が起きる
だから、BよりもAのほうがより実体に近い
というのがAB効果なのだ。


そういえば岡部倫太郎が(狭意での)リーディングシュタイナーの唯一の持ち主
っていうのはどこまで本当なんだろうか

別に同じ能力を複数の人間が保有していてもおかしくないよな。
何より、未来の岡部倫太郎が作ったダイバージェンスメーター、あれはリーディングシュタイナーの人工製造に成功したともいえるじゃないか。
それともあのダイバージェンスメーターの中には中の人・・・いや、なんでもない。



やーしかし、こんなにもたくさんの「問題提起」とタイムトラベルにまつわるエッセンスを詰め込んだストーリーが2クールの尺で展開されるなんて夢のようです^^これを作ったスタッフさんたちには感謝感謝でありますな~
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