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20080511~ 13と7と11の倍数の論理積は13と7と11の積の倍数である。 和ァ・・・
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油圧先生「おいコイルくん、教室に入ったら帽子を取りなさい」

コイル「すいません・・・今日は取れないんです・・・。」

油圧「じゃあ取れない理由を言ってみなさい」

コイル「信じてくれないと思いますが・・・頭に・・・草が生えてしまって・・・」

油圧「なんだァ?コイルくん、もっとマシな嘘はつけなおうぁ!?」

草「今日もおはよう、我々は草である」

・・・ざわ・・・

生徒1「ねえ今草がしゃべんなかった?」
生徒2「間違いないあの草はしゃべったよ」

油圧「どうしてこんなことになったんだ?」
コイル「その前にこの子はレジさんっていう名前なんですけど、昨日レジさんを家に呼んだらレジさんはペットのマリモで」

油圧「あー何がなんだか分からない、ええい最初から洗いざらい話してもらおうか」

コイル「あれは私が5歳のころ・・・お父さんに買ってもらったパソコンで占いソフトウェアを作ってたときのことなんです」

油圧「占いソフトを5歳で作った?!・・・まあお前らしいな」

コイル「まあ俗にいうランダムに出した数値を適当なドットの配置に変換する遊びのつもりだったんですけど、そしたらいきなり表示したドットが顔のようになって」

油圧「5×5マスで顔になったとか言われても困るぞ」

コイル「いえ1024×768ドットで作ったのに顔に見えたんだから間違いないです


     ru‐┐__   ru‐┐
    .} Ω_{' ⌒´ヾー、.{
    ´rー゙f(ノノ))))!i.「
      ノ乂k(l゚ ヮ゚ノ'ノ乂
    ´ '   と}i凹{つ   '
       fく/{__}〉
       ´ し'ノ

AAにするとこんな感じの女の子だったんですよ」

油圧「・・・それで?」

コイル「そのときの約束で、

8年くらいしたらまた会おう

ってその人が言ってたんですね、私は

あなたの名前は?

って聞いたんですが

好きに呼ぶがいい

って言われたんでとりあえずレジさんって呼ぶことにしたんですよ。私はコイルっていうのっていうとレジさんはそれじゃーなって言ってそれっきり私のパソコンには現れなくなったんですよ。」

生徒3「会話はどうやってやってたの?」

コイル「私は会話機能をつけたつもりはなかったんだけど、向こうがAAみたいな自画像の下に日本語みたいな絵をつけてくれるからてっきりそれを日本語だと思って、それじゃあダメ元でタイピングしたら答えてくれるかなって思ったら案の定答えてくれて・・・」

油圧「それっきり現れなかったらそれで終わりじゃないか」

コイル「いやそれがですね先生、両親が夜逃げした後、私が川辺で途方にくれていたら隅っこのほうに緑のドロドロが動いてるんですよ。わぁーかわいいーって思って慰められた私はそれをペットにすることにしたんです。」

生徒4「聞く限りだと全然かわいい要素ないよね・・・」

コイル「どこがですか!まあそれはいいとして、そのドロドロ緑のペットは水陸両用で、水の中ではせっせと光合成して大きくなるんですけど、水から出すとこれがまたすばしっこい性格でピューってどっか行っちゃうんですね、それでいつの間にか帰ってくるたびに何か食料を持って帰ってきてくれるんですよ。」

油圧「まさかそれ食べて生活してたのか!?」

コイル「ええ、おかげさまで今日まで生きてこれました。」

生徒5「見ず知らずのもの信用して食べるなんて勇者だよね~」
生徒6「ねー」

コイル「見ず知らずじゃないですよ!ちゃんと信用するに足りる子じゃないですか」

油圧「どこが?」

コイル「かわいい格好で私を慰めてくれたじゃないですか」

生徒5「やっぱり勇者には変わりないよね~」
生徒6「ねー」

コイル「その子の持ってきてくれるものはいつも肉とかご飯系で、野菜がなかったんですよ、そしたらある日、私の机の上に草が置かれてるんですよ。なんかどっかで見た質感だと思ったんですね」

油圧「まさか・・・」

コイル「ねえねえ草子ちゃん、これから私があなたを水槽に入れて質問したら、Yesは浮遊、Noは沈殿、答えられない質問の場合は間にいること、できる?ってやったら水面近くまで浮き上がったんですね。

次に、今言ったこと、できない?ってやったら沈むんで、私の家のテレビは映る?って質問したら水槽の真ん中に鎮座するんですよ。私の家のテレビ、ケーブル類はつなげてるんですけど家に電気通ってないんで映るとも映らないとも言えない状態なんですね。これでこの子と私の意思疎通はある程度可能になりました。

そこで、聞いてみたんです。この草はあなたの一部?
浮上。

焼かなくても食べれる?
浮上。

私にくれたの?
浮上。

それで心置きなく食べれたんですよ。
ついでに、毎日どこからか持ってくる肉片やご飯系のものについても聞いてみると、食べれるものだったようでした。」

生徒7「聞くのと食べるの順番逆じゃね?」

コイル「そのとき私はすごくおなかがすいてたのよ!
・・・まあそれはいいとして・・・

そんなことがあったのが中学2年くらいのころ。当時は・・・っていっても今もだけどこのとおり私はクラスで浮いてるんですけど昨日高校に入ろうとしたときに初めて声をかけられたのよ。その1人は自分のことをレジさんと名乗るのね。どっかで聞いた名前のようなって思ったら8年ですむつもりが移住に10年かかってしまったって言うんですよ。どこから引っ越してきたの?って聞いたら異界からなんて言うんですよ。」

油圧「ああ・・・それで当時の通信手段がノイズにまぎれるしかなかったってことなのか」

コイル「なんでそこでそんなに了解早いんですか!?って言うだけ無駄なんでしょうけど、じゃあ証拠を見せてって言ってみたんですね。いきなり画面に現れたAAキャラが8年も10年も音沙汰なしでいきなり実際の女の子の格好で現れても困りますよ。」

油圧「そんなに困ることか?」

コイル「・・・レジさん、私に
我々の口に手を突っ込んで本体を取り出してみてくれないか?
って言うんですよ。まあなんか面白そうなんで興味本位で手突っ込んでみましたけど。そしたらついさっき家を出た草子ちゃんが出てきたんですよ。ちょっと腰が抜けて・・・そしたらその弾みで草子ちゃんを食べてしまったのよね」

油圧「それで頭から生えてるのか・・・うん・・・まあ・・・わかった。高校始まってまだ2日目だしな。生徒全員初心に戻ってまじめなことだろう。こんなときに嘘もつくまい。中学からお前達の担任だったこの油圧先生ならわかるぞー

ところで、みんな昨晩から今朝にかけて不思議なことがなかったか?」

生徒8「昨日トイレでうんこしたらうんこが船の形になって煙上げて便器の中で泳いでましたー」

生徒9「あ、それ私もー。なんか急にネジが食べたくなったの。ネジとかトタンとか。そしたら私のうんちも飛行機のおもちゃになってトイレから飛び出してどっかいっちゃったのー。」
生徒10「生徒9は飛行機好きだもんねー」
生徒9「生徒8は確か熱力オタだよね。」
生徒8「そうそう、そのときは船に使うエンジンのことを考えてたのよー」
生徒9「じゃあ今度はうんちでジェットエンジン作ってよー模型に貼るからさぁ」
生徒8「おっけ~」


油圧「ほかには?」
生徒11「あたしの家では去年あたりから右手からしょうゆ、左手から納豆が出てきます。」
油圧「去年から始まっていたのか!?」
生徒11「ええ、転んだ拍子に気づいたんです。右手をすりむいたら血がしょうゆ味するんですよ。それで左手を見たら指がマメになってて」
油圧「ネバっこかったからなめてみたら納豆の味がした・・・と。実はそれ昨日の俺だ。納豆ご飯がすごく食べたくなってたところだったんだよ」
生徒11「去年のあたしもそうでした。納豆ご飯がすごく食べたかったんです。」

油圧「誰か、穀物系が出てきた人はいないか?」
生徒12「あーはいはい私ー。私おはじきが好きなんですけど、ご飯食べながらおはじきしてたら全部、豆腐か白米のどちらかになってしまって・・・。」

油圧「よし、これでそろそろ自給自足できる体制になってきたんじゃないか。」

生徒12「ところで納豆になった手ってすぐ再生されませんでした?」

油圧「ああそういえば。気がつけば数秒後には元に戻ってたなぁ。痛みもなかったし作業に支障も出なかったから特に気づかなかったけどそういえばそうだ。

で、うちのクラスのレジくんだったね?大きいほうのレジくんはいないようだけど、その大きなレジくんが小さくなったと解釈していいのかい?」

レジスタ「そのとおりだ。我々の本体は今、コイル氏の体内にある。我々の本体が抜けた物質は今コイル氏の家でガラクタの山になっていることだろう」

油圧「一連の妙な変化は君の仕業と考えていいのか?」

レジスタ「今はほぼ我々が起こしていると言って過言ではないが、お前達にもその素質はある。」

油圧「・・・どういうことだか分からん・・・ところで、昨日から気になっているんだが、君は自分のことをどうして我々と呼んでいる?」

レジスタ「実はそこが鍵なのだ。我々が自分を私ではなく我々と呼んでいる理由は、元々この1個体が100万の個体でできていた名残だからなのである。我々が元より存在していたある異界では100万の個体で存在していた。あるとき、我々にとっての異界とコンタクトを取ろうとしていたとき、偶然にも我々と同じ方法でコンタクトを取ろうとしていた個体が、今この世界に1個体だけ存在した。それが5歳のころのコイル氏だった。偶然とはいえ興味が沸いたので、我々は100万の全住民を総動員してこの世界に渡ってきた。」

生徒13「そんな軽い理由で100万人の大移民を始めたの?」

レジスタ「我々にとっては興味本位という意欲がもっとも行動につながる。それに、世界間移民や空間移民はこれまでにも何度となく行っている。さほど面倒な行動ではない。」

油圧「しかし、レジくんたちがやってきたのとここ最近の異変にどんなつながりが?」

レジスタ「お前達人間も昔は使っていただろう。このような「思ったとおりに具現化させる」能力を。かつての我々もそうだったのだ。宗教とでも言おうか。文明ができて間もないころは、知的生物は無力に近かった。そうすると知的生物はまず信仰の対象を作り出すらしい。様々な異界を旅したが、だいたいの知的生物はそうだった。そして、彼らの最初のころは、必然的にまだ記録方法や記憶が曖昧であった。それゆえ、記録や記憶の網をすり抜けて現実をある程度思いのままにコントロールできたわけだ。」

油圧「それが、だんだんと科学技術が進んで疑いの目を持ったり記録が確かなものになったりしていって、能力が封印されてきたのが今、ってことか?」

レジスタ「そのとおりだ。しかし科学技術の進歩は能力を封印させるためだけのものではない。多くの知的生物はここのラインで頭打ちになって絶滅するが、急激な文明の壊滅を絶好のタイミングで経験した知的生物だけは絶滅を逃れ、新たなフェーズに移ることができる。それが、能力と科学の共存の時代だ。つまり、能力を科学の目で理解しながらよりいっそう使いやすくできる、ということだ。」

油圧「そうするってーと、あれか。去年あたりにある一定方向の思想を持った100万人の団体がこの世界にいきなりあらわれて、その思想の塊によって異変が再発したってことか。」

レジスタ「そういうことになる。その上、我々がこの世界に実体を持つことができたこと自体、この能力の現われともいえる。」

油圧「どういうことだ?」

レジスタ「生物という機能する物質が、ただの物質から生まれるまでには、相当な歳月と偶然が必要だということは油圧氏、生物教師の君は知ってのとおりだろう。」

油圧「まさか・・・その偶然の一致を数億倍に圧縮することで、レジくんたちはただの物質からたった10年程度で生物として機能することができたってことか!!」

レジスタ「そう、その能力こそ生命、ひいては知性の本質。エントロピーを排出することなく減少させる能力。」

油圧「確かに・・・地球上の生命は誕生するのにもっともっと時間を要するという意見もある・・・一度物質に生命が宿り始めると、本来よりもはるかに速く秩序化しているように見えるのはそのためだったのか・・・!」

レジスタ「だからこそエントロピーが高く乱雑な内容のはずの排泄物が、エントロピーの低く秩序化した飛行機や船という機能性を有した構造物になって排泄されたというわけだ。そして、それは強い思念が引き起こしている。」

油圧「だから奇跡を起こすには人数を稼ぐ必要があったわけか」

レジスタ「今の状況では人数を稼いでも難しいだろうがな。我々の向きの揃った思念は磁石に似ている。磁石内部の原子でできた磁石の向きが揃っているから、100万の個体で強い磁場を発することができる。しかし、多様化したこの世界の現代人の向きはバラバラだから、いくら合わせても磁石にならないわけだ。しかし、多様化はどの知的生物も通る道だからこれを避けるのは好ましくないし困難である。」

コイル「一度絶滅に近い壊滅を経験しなきゃならないわけね」

レジスタ「実はこの世界の現状は比較的好条件を有している。この少し先あたりに壊滅的な状況が当たれば実にいいタイミングで次のフェーズに移行できそうだと踏んでいる。だからこそ我々は興味を持ってここにきたのだ。」

コイル「ねえレジさん、しゃべれるならあなたがしゃべってよ。私を操ってしゃべらないでくれる?結構疲れるんだから。」

レジスタ「自分の口で言ったのだから何を言ったのか分からなくても体が覚えていればそのうちわかるようになるだろうと思ってな。」

コイル「どうせ天才だったのは幼少のころだけですよ><」

レジスタ「いやいや、コイル氏は今でもこの世界の中では結構な水準だと我々が保証する。」









つい一気に書いたら腰が痛くなった
そして一気に書いたからバランスが悪い気がする
どうにも3人以上キャラを出すとバランスが悪くなるから困る



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1981/04/04
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