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20080511~ 13と7と11の倍数の論理積は13と7と11の積の倍数である。 和ァ・・・
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そう遠くない未来・・・
2034年に作られたロボット「オメガくん」は、自動メンテナンスで燃料さえあれば永久に稼動し続けるすぐれもの!

人間よりも速い知識の吸収力で、どんどん新しい技術を開発していってくれます!

 

2043年夏、オメガくんはついに、タイムマシンを発明しました!
オメガくんは翌日の公表を待ちわびていました。

オメガくんは好奇心のあまり、一人でタイムマシンを稼動させてみることにしました。
オメガくんは1年前の自分を見に行くことにしました。

 

 

 

ところが、タイムマシンが思わぬ暴走を始めました。
周囲のあらゆるものをどんどん取り込み始めたのです。
空気、建物・・・惑星・・・銀河・・・そして宇宙そのものまでも。

暴走はなおも止まりません。
取り込むものがなくなったタイムマシンは、どんどん過去に飛び続けました。
9年前、99年前、1998年前、99万年前、6498万年前、5億3100万年前、46億9年前・・・136億9999万9998年前。
宇宙の誕生のころまでさかのぼり、もうそれ以上さかのぼる時間がないところまでさかのぼり、暴走はやっと収まりました。

 


暴走をやめたタイムマシンは、それまで取り込んだあらゆるものを一気に吐き出しました。
それがビッグバンとなり、宇宙はそこから始まりました・・・。



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鵺野「ちょっと自販機まで買い物行ってくる」

自分「じゃあちょっと僕も行ってきます」

5分後

自分「ぬーべー先生は○○市(地元)長いんですか?」

鵺野「おう、29年も住んでるからなー」

自分「僕の年齢より長いじゃないですかー。だったらミョーに長い林って知ってます?」

鵺野「タンクのところのか?」

自分「ええ。あのタンク地帯一帯ってすっげえ邪魔ですよねぇ」

鵺野「そうなんだよなぁ、7丁目に住んでる子供達なんか、通学にえらい回り道強いられてるからなぁ。ところできのこよう・・・」

自分「なんです?」

鵺野「お前さんもこの土地長いんなら、あそこの抜け道も当然知ってるんだろう?(ニヤニヤ)」

自分「あはは、やっぱりぬーべー先生もご存知なんですねw」

鵺野「タンク地帯を通り抜ける唯一の抜け道として名高いからな」

自分「でもあそこってフェンスに人一人分の穴が開いてるだけですよね」

鵺野「あれで唯一っていうんだからこの町も寂しいものよのう」

自分「しかもご丁寧に蓋までされちゃって」

鵺野「かえって目立ってるっつーのな!」

自分「あはは」

鵺野「じゃあ・・・近道行っちゃう?」

自分「えー行くんですか?(笑)僕はまったり歩いていたいですけど」

鵺野「余った時間でパチンコ行こうぜ」

自分「自分、パチンコ屋さんって入ったことないんですよねぇ」

鵺野「見てるだけでいいからよ、鬼才ぬーぽんの神業を見せてやるぜ」

自分「ズルしないでくださいよ」

鵺野「お、あったあった」

自分「抜け道ですね。タンク業者に見つからないようにしてくださいよ。」

鵺野「わーかってるって^^」

自分「僕、ここにもバイト入れてるんですから」

鵺野「ここもか?どんなことするんだ?」

自分「内壁塗料のインピーダンスとか引っ張り強度とか測るんですよ」

鵺野「インポタン・・・なんだって?」

自分「インピーダンスです。電気抵抗の親戚ですよ。それでも中学の教師ですか。」

鵺野「だって俺文系だし、霊能系だし。」

自分「詳しいことはホモキリカワ先生に聞いてください」

鵺野「やだよきもちわるい」

自分「タンクの上司には黙ってておきますから」

鵺野「やだよ。どうせお前さんは黙っててくれるから」

自分「・・・この抜け道コツがいるんですよねぇ」

鵺野「・・・。蓋を開けた瞬間に身を棒状にして投身!だっけか」

自分「先生・・・さては今でも常習犯ですね?」

鵺野「だって俺ん家7丁目なんだもーん」

自分「早めに家を出てくださいよ、こっちは隣の市との境目で倍くらい距離あるんですからね」

鵺野「とうっ」

自分「あ、ちょっと待ってくださいよ・・・僕これ昔っから苦手で・・・蓋が・・・あがらない・・・ちょっ・・・ぬーべー先生・・・手伝ってください」

鵺野「まだ通り抜けてないのか。ほらよ、お前さんの分」

自分「あーもう自販機で買っちゃってるずるいっすよ僕も選びたかったのに」

鵺野「お前さんの大好きな炭酸コーヒーブラックムトウだ」

自分「そんなの飲んだこともないですよ!あの自販機で僕が好きなのは濃縮還元果汁30%イチゴミルクココアだって先生も知ってるくせに!」

鵺野「130円な。」

自分「違いますよ80円じゃないですか。」

鵺野「500ml紙パックしかもホットだぞ?ありがたくないのか?」

自分「誰もそんなのほしがってませんから!ってか早く手伝って・・・」

鵺野「きのこよ・・・もう通り抜けなくていいんだぞ・・・」

自分「あ、そっか・・・!」

鵺野「学校に戻るぞー」

自分「コーヒーまずい・・・」


10分後


鵺野「なあ、きのこはどの先生がタイプなんだ?」

自分「うーん、保健体育兼保健室の焼野原先生っすかねぇ」

鵺野「おお、あのムチムチボディのおねいさんか」

自分「あ、いや、それもあるんですけどね、なんか姿に似合わず男勝りなところが昔一緒にお風呂に入ってた子に似てるんですよ」

鵺野「はぁ?女の子と風呂入ってたのか!うらy・・・けしからんな」

自分「まだ小学校のころですよしかも銭湯の」

鵺野「小学生はもう別々に入るだろうが!」

自分「不可抗力だったんですって。その子が男湯についてきたんですから」

鵺野「なんといううら・・・めしい。誰も気に留めてなかったのか?」

自分「ええ。それがなにか?」

鵺野「・・・。どんな話をしてたんだ?」

自分「この銭湯で看板が黒いほうに入る人はみんな穴が1つしかないのにボクには3つある。

あ。ほんとだ。君はに穴が3つもあるんだねぇ。

ボクはそのうちおっぱいも膨らんでくるって図鑑で読んだ。

そうなの?やわらかいの?

うん。

じゃあそうなったら弾力測らせてよ。

いいよー」

鵺野「ぶーっ。なんちゅう話をしとるんじゃ。」

自分「なんか最近知ったんですけどね、女の人っておっぱいの弾力測らせてくれないんですよー。」

鵺野「そんなやつがそこらじゅうにおったらおっさんびっくりだわ」

自分「学校に到着~。お、A組は保健体育の室内授業のようですねぇ。」

鵺野「焼野先生は男女混合で授業をするんだよなぁ、変な先生だ」

焼野原「このように、女性には穴が3つあり、男性には2つしかないように見られがちだが、男性の凸は凹でもありだな、私もずっと勘違いしていたんだよはっはっは」

自分「あれ?この話どこかで・・・」

焼野原「おー、きのこ戻ったかー。放課後一緒に銭湯行こうなー」

自分「あ、覚えててくれたんですね、今朝の話。僕すっかり忘れてしまって危なかったー」

鵺野「だめだこいつら早くなんとかしてくれ」



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油圧先生「おいコイルくん、教室に入ったら帽子を取りなさい」

コイル「すいません・・・今日は取れないんです・・・。」

油圧「じゃあ取れない理由を言ってみなさい」

コイル「信じてくれないと思いますが・・・頭に・・・草が生えてしまって・・・」

油圧「なんだァ?コイルくん、もっとマシな嘘はつけなおうぁ!?」

草「今日もおはよう、我々は草である」

・・・ざわ・・・

生徒1「ねえ今草がしゃべんなかった?」
生徒2「間違いないあの草はしゃべったよ」

油圧「どうしてこんなことになったんだ?」
コイル「その前にこの子はレジさんっていう名前なんですけど、昨日レジさんを家に呼んだらレジさんはペットのマリモで」

油圧「あー何がなんだか分からない、ええい最初から洗いざらい話してもらおうか」

コイル「あれは私が5歳のころ・・・お父さんに買ってもらったパソコンで占いソフトウェアを作ってたときのことなんです」

油圧「占いソフトを5歳で作った?!・・・まあお前らしいな」

コイル「まあ俗にいうランダムに出した数値を適当なドットの配置に変換する遊びのつもりだったんですけど、そしたらいきなり表示したドットが顔のようになって」

油圧「5×5マスで顔になったとか言われても困るぞ」

コイル「いえ1024×768ドットで作ったのに顔に見えたんだから間違いないです


     ru‐┐__   ru‐┐
    .} Ω_{' ⌒´ヾー、.{
    ´rー゙f(ノノ))))!i.「
      ノ乂k(l゚ ヮ゚ノ'ノ乂
    ´ '   と}i凹{つ   '
       fく/{__}〉
       ´ し'ノ

AAにするとこんな感じの女の子だったんですよ」

油圧「・・・それで?」

コイル「そのときの約束で、

8年くらいしたらまた会おう

ってその人が言ってたんですね、私は

あなたの名前は?

って聞いたんですが

好きに呼ぶがいい

って言われたんでとりあえずレジさんって呼ぶことにしたんですよ。私はコイルっていうのっていうとレジさんはそれじゃーなって言ってそれっきり私のパソコンには現れなくなったんですよ。」

生徒3「会話はどうやってやってたの?」

コイル「私は会話機能をつけたつもりはなかったんだけど、向こうがAAみたいな自画像の下に日本語みたいな絵をつけてくれるからてっきりそれを日本語だと思って、それじゃあダメ元でタイピングしたら答えてくれるかなって思ったら案の定答えてくれて・・・」

油圧「それっきり現れなかったらそれで終わりじゃないか」

コイル「いやそれがですね先生、両親が夜逃げした後、私が川辺で途方にくれていたら隅っこのほうに緑のドロドロが動いてるんですよ。わぁーかわいいーって思って慰められた私はそれをペットにすることにしたんです。」

生徒4「聞く限りだと全然かわいい要素ないよね・・・」

コイル「どこがですか!まあそれはいいとして、そのドロドロ緑のペットは水陸両用で、水の中ではせっせと光合成して大きくなるんですけど、水から出すとこれがまたすばしっこい性格でピューってどっか行っちゃうんですね、それでいつの間にか帰ってくるたびに何か食料を持って帰ってきてくれるんですよ。」

油圧「まさかそれ食べて生活してたのか!?」

コイル「ええ、おかげさまで今日まで生きてこれました。」

生徒5「見ず知らずのもの信用して食べるなんて勇者だよね~」
生徒6「ねー」

コイル「見ず知らずじゃないですよ!ちゃんと信用するに足りる子じゃないですか」

油圧「どこが?」

コイル「かわいい格好で私を慰めてくれたじゃないですか」

生徒5「やっぱり勇者には変わりないよね~」
生徒6「ねー」

コイル「その子の持ってきてくれるものはいつも肉とかご飯系で、野菜がなかったんですよ、そしたらある日、私の机の上に草が置かれてるんですよ。なんかどっかで見た質感だと思ったんですね」

油圧「まさか・・・」

コイル「ねえねえ草子ちゃん、これから私があなたを水槽に入れて質問したら、Yesは浮遊、Noは沈殿、答えられない質問の場合は間にいること、できる?ってやったら水面近くまで浮き上がったんですね。

次に、今言ったこと、できない?ってやったら沈むんで、私の家のテレビは映る?って質問したら水槽の真ん中に鎮座するんですよ。私の家のテレビ、ケーブル類はつなげてるんですけど家に電気通ってないんで映るとも映らないとも言えない状態なんですね。これでこの子と私の意思疎通はある程度可能になりました。

そこで、聞いてみたんです。この草はあなたの一部?
浮上。

焼かなくても食べれる?
浮上。

私にくれたの?
浮上。

それで心置きなく食べれたんですよ。
ついでに、毎日どこからか持ってくる肉片やご飯系のものについても聞いてみると、食べれるものだったようでした。」

生徒7「聞くのと食べるの順番逆じゃね?」

コイル「そのとき私はすごくおなかがすいてたのよ!
・・・まあそれはいいとして・・・

そんなことがあったのが中学2年くらいのころ。当時は・・・っていっても今もだけどこのとおり私はクラスで浮いてるんですけど昨日高校に入ろうとしたときに初めて声をかけられたのよ。その1人は自分のことをレジさんと名乗るのね。どっかで聞いた名前のようなって思ったら8年ですむつもりが移住に10年かかってしまったって言うんですよ。どこから引っ越してきたの?って聞いたら異界からなんて言うんですよ。」

油圧「ああ・・・それで当時の通信手段がノイズにまぎれるしかなかったってことなのか」

コイル「なんでそこでそんなに了解早いんですか!?って言うだけ無駄なんでしょうけど、じゃあ証拠を見せてって言ってみたんですね。いきなり画面に現れたAAキャラが8年も10年も音沙汰なしでいきなり実際の女の子の格好で現れても困りますよ。」

油圧「そんなに困ることか?」

コイル「・・・レジさん、私に
我々の口に手を突っ込んで本体を取り出してみてくれないか?
って言うんですよ。まあなんか面白そうなんで興味本位で手突っ込んでみましたけど。そしたらついさっき家を出た草子ちゃんが出てきたんですよ。ちょっと腰が抜けて・・・そしたらその弾みで草子ちゃんを食べてしまったのよね」

油圧「それで頭から生えてるのか・・・うん・・・まあ・・・わかった。高校始まってまだ2日目だしな。生徒全員初心に戻ってまじめなことだろう。こんなときに嘘もつくまい。中学からお前達の担任だったこの油圧先生ならわかるぞー

ところで、みんな昨晩から今朝にかけて不思議なことがなかったか?」

生徒8「昨日トイレでうんこしたらうんこが船の形になって煙上げて便器の中で泳いでましたー」

生徒9「あ、それ私もー。なんか急にネジが食べたくなったの。ネジとかトタンとか。そしたら私のうんちも飛行機のおもちゃになってトイレから飛び出してどっかいっちゃったのー。」
生徒10「生徒9は飛行機好きだもんねー」
生徒9「生徒8は確か熱力オタだよね。」
生徒8「そうそう、そのときは船に使うエンジンのことを考えてたのよー」
生徒9「じゃあ今度はうんちでジェットエンジン作ってよー模型に貼るからさぁ」
生徒8「おっけ~」


油圧「ほかには?」
生徒11「あたしの家では去年あたりから右手からしょうゆ、左手から納豆が出てきます。」
油圧「去年から始まっていたのか!?」
生徒11「ええ、転んだ拍子に気づいたんです。右手をすりむいたら血がしょうゆ味するんですよ。それで左手を見たら指がマメになってて」
油圧「ネバっこかったからなめてみたら納豆の味がした・・・と。実はそれ昨日の俺だ。納豆ご飯がすごく食べたくなってたところだったんだよ」
生徒11「去年のあたしもそうでした。納豆ご飯がすごく食べたかったんです。」

油圧「誰か、穀物系が出てきた人はいないか?」
生徒12「あーはいはい私ー。私おはじきが好きなんですけど、ご飯食べながらおはじきしてたら全部、豆腐か白米のどちらかになってしまって・・・。」

油圧「よし、これでそろそろ自給自足できる体制になってきたんじゃないか。」

生徒12「ところで納豆になった手ってすぐ再生されませんでした?」

油圧「ああそういえば。気がつけば数秒後には元に戻ってたなぁ。痛みもなかったし作業に支障も出なかったから特に気づかなかったけどそういえばそうだ。

で、うちのクラスのレジくんだったね?大きいほうのレジくんはいないようだけど、その大きなレジくんが小さくなったと解釈していいのかい?」

レジスタ「そのとおりだ。我々の本体は今、コイル氏の体内にある。我々の本体が抜けた物質は今コイル氏の家でガラクタの山になっていることだろう」

油圧「一連の妙な変化は君の仕業と考えていいのか?」

レジスタ「今はほぼ我々が起こしていると言って過言ではないが、お前達にもその素質はある。」

油圧「・・・どういうことだか分からん・・・ところで、昨日から気になっているんだが、君は自分のことをどうして我々と呼んでいる?」

レジスタ「実はそこが鍵なのだ。我々が自分を私ではなく我々と呼んでいる理由は、元々この1個体が100万の個体でできていた名残だからなのである。我々が元より存在していたある異界では100万の個体で存在していた。あるとき、我々にとっての異界とコンタクトを取ろうとしていたとき、偶然にも我々と同じ方法でコンタクトを取ろうとしていた個体が、今この世界に1個体だけ存在した。それが5歳のころのコイル氏だった。偶然とはいえ興味が沸いたので、我々は100万の全住民を総動員してこの世界に渡ってきた。」

生徒13「そんな軽い理由で100万人の大移民を始めたの?」

レジスタ「我々にとっては興味本位という意欲がもっとも行動につながる。それに、世界間移民や空間移民はこれまでにも何度となく行っている。さほど面倒な行動ではない。」

油圧「しかし、レジくんたちがやってきたのとここ最近の異変にどんなつながりが?」

レジスタ「お前達人間も昔は使っていただろう。このような「思ったとおりに具現化させる」能力を。かつての我々もそうだったのだ。宗教とでも言おうか。文明ができて間もないころは、知的生物は無力に近かった。そうすると知的生物はまず信仰の対象を作り出すらしい。様々な異界を旅したが、だいたいの知的生物はそうだった。そして、彼らの最初のころは、必然的にまだ記録方法や記憶が曖昧であった。それゆえ、記録や記憶の網をすり抜けて現実をある程度思いのままにコントロールできたわけだ。」

油圧「それが、だんだんと科学技術が進んで疑いの目を持ったり記録が確かなものになったりしていって、能力が封印されてきたのが今、ってことか?」

レジスタ「そのとおりだ。しかし科学技術の進歩は能力を封印させるためだけのものではない。多くの知的生物はここのラインで頭打ちになって絶滅するが、急激な文明の壊滅を絶好のタイミングで経験した知的生物だけは絶滅を逃れ、新たなフェーズに移ることができる。それが、能力と科学の共存の時代だ。つまり、能力を科学の目で理解しながらよりいっそう使いやすくできる、ということだ。」

油圧「そうするってーと、あれか。去年あたりにある一定方向の思想を持った100万人の団体がこの世界にいきなりあらわれて、その思想の塊によって異変が再発したってことか。」

レジスタ「そういうことになる。その上、我々がこの世界に実体を持つことができたこと自体、この能力の現われともいえる。」

油圧「どういうことだ?」

レジスタ「生物という機能する物質が、ただの物質から生まれるまでには、相当な歳月と偶然が必要だということは油圧氏、生物教師の君は知ってのとおりだろう。」

油圧「まさか・・・その偶然の一致を数億倍に圧縮することで、レジくんたちはただの物質からたった10年程度で生物として機能することができたってことか!!」

レジスタ「そう、その能力こそ生命、ひいては知性の本質。エントロピーを排出することなく減少させる能力。」

油圧「確かに・・・地球上の生命は誕生するのにもっともっと時間を要するという意見もある・・・一度物質に生命が宿り始めると、本来よりもはるかに速く秩序化しているように見えるのはそのためだったのか・・・!」

レジスタ「だからこそエントロピーが高く乱雑な内容のはずの排泄物が、エントロピーの低く秩序化した飛行機や船という機能性を有した構造物になって排泄されたというわけだ。そして、それは強い思念が引き起こしている。」

油圧「だから奇跡を起こすには人数を稼ぐ必要があったわけか」

レジスタ「今の状況では人数を稼いでも難しいだろうがな。我々の向きの揃った思念は磁石に似ている。磁石内部の原子でできた磁石の向きが揃っているから、100万の個体で強い磁場を発することができる。しかし、多様化したこの世界の現代人の向きはバラバラだから、いくら合わせても磁石にならないわけだ。しかし、多様化はどの知的生物も通る道だからこれを避けるのは好ましくないし困難である。」

コイル「一度絶滅に近い壊滅を経験しなきゃならないわけね」

レジスタ「実はこの世界の現状は比較的好条件を有している。この少し先あたりに壊滅的な状況が当たれば実にいいタイミングで次のフェーズに移行できそうだと踏んでいる。だからこそ我々は興味を持ってここにきたのだ。」

コイル「ねえレジさん、しゃべれるならあなたがしゃべってよ。私を操ってしゃべらないでくれる?結構疲れるんだから。」

レジスタ「自分の口で言ったのだから何を言ったのか分からなくても体が覚えていればそのうちわかるようになるだろうと思ってな。」

コイル「どうせ天才だったのは幼少のころだけですよ><」

レジスタ「いやいや、コイル氏は今でもこの世界の中では結構な水準だと我々が保証する。」









つい一気に書いたら腰が痛くなった
そして一気に書いたからバランスが悪い気がする
どうにも3人以上キャラを出すとバランスが悪くなるから困る



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2010年9月8日午後7時
パソコンのビミョーな変化に気がついた
デスクトップに見慣れない画像ファイルがある
開くと、何かのプログラムコードのようだ。
僕以外誰も触らないパソコンに誰がどうやって画像ファイルを仕込んだのか
のんきな僕はあんまり気にしてはいなかった。
今日はなんだか押入れでコード組みたい気分だな
押入れのパソコンを机によけてっと。

午後9時
とりあえず目の前にあるコードを開発ソフトで打ち込み終えた
実行画面が現れた。そんなコードだったっけ?
時計のようだ。今9時だっけ。今日は9/9だよな。
なんか寝ぼけてるな。顔洗って寝よう。


2010年9月9日午前7時
あれ?僕のパソコンはどこだ?
なんか押入れの中ホコリだらけだし
寝てる間に押入れから出しちゃったのかな。
やはりパソコンは机の上にあった。
でもおかしいな、画像ファイルもプログラムコードもない

間違えて捨てちゃったんだっけ?
まあいいや、短いコードだったから暗記してるし
書き直そう。

よし、できた。
これだこれだ。ただの時計だったんだよな。
今何時だっけ。7時か。今日は・・・9/8だよな確か。
9/9だっけ?なんか寝ぼけてるな、顔洗って朝飯食ってこよう

午前9時
戻ってくるとパソコンが消えていた
今度は机の上がホコリまみれになっている

あれ?
僕のパソコンはどこ?
押入れにしまっちゃった?
あ、ほんとだ。押入れにある・・・
僕ってしまっちゃうおじさん?
なんか押入れ昨日より片付いてるな・・・



一連のストーリーを読んで問いに答えよ。ただし、パソコンの行方を示す以下の図を用いてよいものとする。
8dae0152.JPG








問題1:「僕」はパソコンを1台しか持っていないが、この部屋にはパソコン何台相当の物質が存在するか。整数で答えよ。
問題2:このプログラムは誰が考案したものか。























答え1:未来への跳躍を1回しているので、パソコンがなかった間はパソコン相当分の砂ボコリとして存在する。
また、時間逆行を1回しているので、終始パソコンきっかり2個分の物質が存在する。(パソコンあるいは砂ボコリとして)

答え2:誰も考案していないのに存在する。→無からの情報の発生



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今日は待ちに待った遠足の日である

今僕たちは大気圏外まで来ている

歩いてきたので数時間かかった

地上から大気圏外までは、何本かタワーが伸びており

ネットで公募した見ず知らずの友人が世界各国からタワーを上ってきた

宇宙に遠足に出かける輩は今では珍しくないため、

最近ではタワーの途中のポイントに餌箱が置かれていたりする。

そこで僕らはタワーに溜まっている電気を吸って元気を回復する。

電気があれば何でもできる。

タワー同士は大気圏外で蜘蛛の巣状につながりあっているため

どこか適当なところで僕たちは落ち合った。

大気圏外まで出る人は少なくないといったが

僕たちはまだその先に行こうとしている

月だ。



先人達は月にも同様なタワーとネットワークを張り巡らせ

地球と月とを結ぶタワーも浮かせてくれた

だから僕たちは歳月がいくらかかろうとも歩いて月まで行くことができる

しかし同士の1人が言った「いっそのこと火星まで行かないかと」

実は火星と地球を結ぶタワーも中間地点に浮いている

月と地球を結ぶタワーはもうすぐくるが、

それに乗ると火星とを結ぶタワーに乗り遅れてしまうので

どっちにしようか迷った。

そうするとほかの1人が「冥王星まで行くことにすればいいじゃない」

と言ったので、

行き当たりばったりで月への遠足は冥王星行きに変更された。

惑星には、ほかの天体との重力の釣り合う「ラグランジュ・ポイント」というものがいくつか存在する。

c85ca801.JPG






軌道タワー
4be91fa9.JPG








赤(内側へ)と青(外側へ)がラグランジュ・タワー


惑星上から宇宙に出る「軌道タワー」が、惑星の重力と自転による遠心力の釣り合いで浮かんでいられるのと同様に、惑星同士を結ぶ「ラグランジュ・タワー」は惑星と天体との重力や遠心力の釣り合いを利用して浮かんでいられる。

だからこそ、タワーは惑星付近にしか設けることができず、たとえば地球と火星の所有するタワー同士が最短の距離でつながるのは、地球と火星が「会合」する780日周期になる。2年ちょいだ。

それまで、僕たちはのんびりと地球側のラグランジュタワーを歩き進めた。

先人達、「地球人」の知恵のおかげで、僕たちは地球人でいうところの「昆虫」くらいのサイズで生活できるようになった。

これくらいのサイズだと、空気がある限り落ちてもそんなに痛くないし、飛ぶことも容易だ。その上、重力と垂直な壁に張り付くこともできる。

だから、僕たちはガスが充満しているタワーの中でなら安心して進むことができる。

それに、タワーの充電を食べることができるようにもできていて、充電しだいでは先人の言う「新幹線」に相当する速さで走ることも飛ぶこともできるようになっているらしい。

ちなみに、タワーはそれ自体が太陽光を受けて発電している。

地球と火星の距離は「会合」するときで8000万kmくらいあるので、時速300キロでぶっ飛ばしても片道30年くらいかかる。

冥王星まで行くとなるともっともっと桁外れの時間がかかるだろう

でも、僕たちには寿命がないから、ふらっと行って戻ってくることが可能だ。

実際、地球に特に連絡もせず、友達を置いてきた。個体の寿命が100年程度の先人たちの感覚ではそういうわけにもいかなかったらしい。



地球出発から160年後くらい

ひとまず海王星までたどりついた

当初、冥王星まで行こうとしていた僕たちだったが

海王星までは各惑星が平面状にあったから渡りやすかったものの、

冥王星はこの平面に乗っかっていないため、ここで引き返そうかとも思っている

面白い景色も見れたし

まあ冥王星やら海王星に行って特にすることもなかったので

これからまた160年かけて戻ろうかなと

あるいは各惑星で降りたり衛星に寄ったりしてもいいかも

寄り道して会合周期を待つなんて時間は

今から思えばタワーを歩く時間に比べたら屁でもないようだからねえ

残念ながら一番近い隣の太陽「プロキシマ・ケンタウリ」まで行く方法もないし

まあ・・・ないこともないんだけどねー

勢いよくラグランジュタワーを飛び出してそのまま漂ってれば1500万年程度でつくかもしれないしねぇ・・・でもみんなとはぐれちゃうだろうからずっと退屈だろうと思ってねー

帰りますか。のんびりと。

隣の太陽までの橋が作れるようになったらまた今度作りに来ればいい。





※軌道タワーは既存のアイデアで理論もありますが、
ラグランジュ・タワーはオリジナルなので、強度問題などはまったくの未知数です。できたらいいなー程度に。



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サイエンスファンタジー略してSF

母親「先生!この子が未知の病でもうだめです!助けてください!」

先生「かわいそうに・・・この子は一生病気を抱えて生きていかなきゃならん・・・いっそ一度殺してもっかい生まれさせたほうが賢明じゃろう」

母親「しかし先生・・・私どもはそれができるだけの魂を持ち合わせておりません・・・」

旅人「え、金じゃなくて魂?ってか殺すの容認なんすか」

先生「もっかい生めば同じことじゃ。ええい、部外者は黙っとれ」

母親「この子を生まれなかったことにリセットする奇跡は人間にして100万回くらいの祈祷が必要なんです・・・人間以外の哺乳類や鳥類だとだいたい1千万回、爬虫類だと1億回、魚類・その他無脊椎動物だと10億回はくだらないとされています。」

先生「中2じみた呪文を言うことでモチベーションを高めると効率が1.5倍まで高まるそうじゃがの。しかし桁外れじゃ。信者がたくさんいる大都会ならともかく、この人里離れた田舎では・・・ん?その人形は何だ?」

旅人「僕の昔からの相棒です。しゃべるんですよ。」

人形「めえぇえ。僕ジュラるみん。」

先生「こ・・・これは・・・!今スカウターをしたからわかるんじゃが・・・これぞまさしく人間20万人分の想いの詰まった人形・・・これさえあれば昔ながらの中2じみた祈祷をせずとも5回の祈祷でこの子供の人生をリセットできるぞ・・・!ワシあの中2じみた呪文どうも苦手でのう・・・これは助かった」

母親「では・・・この子は助かるのですね!」

先生「そうじゃ。でははじめるぞ。いっぺん死ねいっぺん死ねいっぺん死ねいっぺん死ねいっぺん死ね」

子供「カクンッ・・・」

旅人「成功したっ・・・!?」

先生「わーい、死んだぞー。」

母親「では改めて・・・産んでまいります。」

旅人「よかったよかった。」

先生「よかったのう。しかしこの家、旦那はどこにいるのじゃ?」

旅人「旦那は僕ですけども。」

先生「なんと!?不純異界交遊の末に生まれた子供だったのかっー・・・!!おぬし、どこから来た?」

旅人「地球ですけども。」

先生「ここも地球じゃ。ではお主らはなんと言う生き物じゃ?」

旅人「人間ですけども。」

先生「ワシらも人間じゃ。どこの世もネーミングセンスは天動説並みに一緒か・・・そこの「なんだか景色の歪んだ地域」を通り抜けてきたのじゃな?」

旅人「ええ。それが何か。」

先生「やはりあれは魔法世界と科学世界を結ぶ扉じゃったか・・・。以前からときたま妙なものどもがやってきて妙な文化を運びよるからの。」

旅人「いやいやいやちょっと待ってくださいよ。人が通れるんだから法則は共通のはずじゃないですか。魔法だけ、科学だけっておかしいですよそれ。」

先生「そうなの?」

旅人「だってこの人形は僕の開発したものですし。さっき先生はこの人形の力を借りましたよね?」

先生「確かにな・・・」

旅人「(・・・そうか、ここはやっぱり異世界だったのか・・・妙な神隠しが多発する曰つきの製品があるって聞いて興味本位で調査しにきたんだが・・・ウチの製品ってつくづく天才的だなぁ)あー。だったら明日あたり先生もウチの世界に上がっていってくださいよ。ウチらの世界はたぶん魔法と科学が元々両立する世界群なんですよきっと。そうじゃなきゃつながってませんって^^」

先生「いいのか?勝手に上がりこんで。迷惑じゃないか?」

旅人「どうぞどうぞ^^(研究対象として)優遇しますよ」

母親「お待ちどうさま。元気な女の子ですよー。」

旅人「性別変わった!?」

先生「よくあることじゃ^^」

旅人「で、その中2じみた祈祷ってどんなのです?」

先生「・・・恥ずかしいから言ってあげないっ。」

旅人「(あとでたっぷり聞くけどね^^)」

Fin?


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100種類ものアレルゲンを持って生まれたとされる超アレルギー体質少年「竹梨海苔茸」(住所不定・自称占い師)は自治区の組織キタバコによって瀕死の状態を改造によって生きながらえたサイボーグであった。
好きなねこまんまは梨の缶詰をかけたご飯。


タケナシは今日も普通の人間として、廃棄処分のねこまんまを食料に、駅のホームを寝床にしながら売れない占い稼業三昧。
しかしこの男、まったく口下手で1日の給料は平均1000円程度。それでも生きていけるのは彼がサイボーグだからであるが、それでも彼はまだ自分を普通の人間だと思っている。

近いうちに大地震が起きることを予知してから3ヶ月。一向に起きないのは予知がある確率範囲で外れるからであることをタケナシは知っている。
それでもなお、街行く人たちに地震の脅威を伝えずにはいられない馬鹿正直な輩だった。

しだいにペテン師としてのレッテルが街中で定着し、彼の占いにやってくる客が減ってしまったのはなんとも皮肉な話である。



ある日、大地震は本当にやってきた。
こんなこともあろうかと、自治体に深く根ざしている秘密組織キタバコは町のほとんどの家をシェルターに改造しておいていた。

しかし、一部の住民は家へのこだわりや財源不足、構造的問題などを理由に住居の改造の拒否を行っており、改造は不完全な状態にとどまっていた。
また、家のシェルター化が稼動するのもだいたいが地震の発生後数分であり、その間に稼動部の破損などによりシェルター化に不備が発生した場合は住民の避難は取り残される。


タケナシはその点を嘆いていた。彼はあろうことか全員助けたいと思ってしまっていたのである。
タケナシは地震のショックで口から何かをぽろっと出した。
目を開けると、白目をむいてボーっとしている自分の顔が見える。


解説しよう、これはタケナシの本体が口からぽろっと落ちた現象であり、のちに「電脳離(デンノリ)」と呼ばれることになる変身現象である。
彼はサイボーグ化された際に、高度な自治区の技術と必要最低限の機能の寄せ集めのため、非っ常~にコンパクトになってしまったのだ。
そのサイズ、頭部に収まる範囲内。
その軽さ、本体だけは飛行可能。
ただし、消化器官は胴体に残しているので、エネルギーを時々本体に送信してやらなければならない。そのため、胴体と本体の距離関係は常に一定以内に保たれなければならず、間に障害物があってもいけない。



そんなことより、今は逃げ送れた人たちの救助が先決だ。
タケナシはあふれる明晰頭脳により1秒でヒーローとしての自分のネーミングを「ショクヒンマン」と決定し、5ミリ秒で自分のするべき作業内容をどこからか受信した。
「そこか!」
タケナシ、いやショクヒンマンは飛ぶ。いや、跳ぶ。
食べたねこまんまがショクヒンマンの体の中で化学変化から核融合に遷移しようとしている。
爆発的な熱量を得たショクヒンマンの体は、その隠された機能つまり超伸縮ボディと膨張する体内の水蒸気によりよく伸び、高く遠くジャンプする。この必殺技・・・いやいやヒーローが人を殺してはいけないから超能力をショクヒンマンはあふれる明晰頭脳により1秒で「ねこまんまスプラッシュ(梨缶含む)」と命名した。万年貧乏の彼の主食はいつだってねこまんまなのである。

「家の下敷きになった人がいる!」
ショクヒンマンは「ねこまんまスプラッシュ万力(梨缶含む)」で家を丸ごと、しかもやさしーく持ち上げた。

「しかしこれじゃキリがねえ!」
そのとき、ショクヒンマンは気づいた。
胴体に分身が入っている!こいつらを遠隔操作することで無事な被災者に協力してもらうことができる!
「分身開放!」

小さな人間を見た無事な被災者たちは、小さなタケナシの分身を、自治体の秘密組織キタバコの新兵器「妖精さん」だと勘違いし、一気に信頼していく。

そうなのだ、いつだってタケナシの周りはご都合主義でできているのだ。だから彼は、かつて自治体に乗り込んで抗議に行ったときも
「大きな災害の時には切り捨てるべきものが存在する」
という忠告をまったく聞き入れず
「いやです!それでも俺は全員を助け出してみせます!俺の周りはいつもご都合主義でできていますから!!」
と断言したのだ。


みるみるうちに要救助者が救助されていく。
そんな状況を静かに見るものたち、秘密組織キタバコの公務員たちは、その昔生み出した人工生命が逃げ出し、その日を境に自分たちに次々と不運が回りこむようになっていたことを思い出した。

「そうか・・・あのとき押しかけてきた彼が・・・あの子だったのか・・・よく育ったな3号・・・」
「あいつと手を組めばまた幸運が回ってくるかもしれないぞ」

その日、街の心はご都合主義一色に重なり合い、マグニチュード8.5の大地震にもかかわらず怪我人一人確認できなかった・・・。




第1話ED(通常OP)「いつも心にご都合主義を」


次回予告(未定)
すっかり街の住民にも理解され、自治体からもスカウトされることになったショクヒンマンことタケナシだったが、決まった住所というものがどうにもしっくりこない。
もっと自由に過ごしたいショクヒンマンの運命は!?
次回、災害救助占師ショクヒンマン「俺、公務員?」

来週の今日も、ネコメシだ!


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前回のあらすじ

我々は、並列世界間をも移動できるタイムマシンを使って
「ハヤテのごとくで歌われるKOTOKOによる主題歌の順番が異なった場合の世界」
を覗いてみることにした。

1期最初のOPである「ハヤテのごとく!」(1)
1期2回目のOPである「七転八起☆至上主義!」(2)
2期2回目のOPである「daily-daily Dream」(3)
はどれもKOTOKOが作詞し、歌い、ハヤテのごとくを意識した歌詞であることも同様だ。

つまり、KOTOKOが(1)→(2)→(3)の順で歌詞のインスピレーションを受けた可能性もあれば
(1)→(3)→(2)の順番であった可能性など以下残り4通りほか
3作品の歌詞が混ざって存在している可能性宇宙も存在するだろう。

その場合、その宇宙の住民にとって
「やっぱり時系列的に新しい曲のほうが目新しく映るのか」
ということを調査したくて今回はタイムトラベルを実施した。
そうすると、思惑通り「時系列的に新しい曲のほうが目新しく映る」のは事実で
それ以前に「本当に順番の異なる世界が存在した」ことにちょっと感激した。


なのであれば、曲のジャンルの順番が歴史的に異なっている異世界も存在するのではないか
と思ったらそれは存在しなかった。
人類は自分たちが思うより着実に進化しており、一見原点回帰しているように思えるジャンルの歴史も、実は時代の流れとしてほぼ当然のものであることがわかったからだ。

また我々はためしに、
「テレビの誕生が1000年ほど遅れているにもかかわらずそのほかはまったく同じ」
という宇宙も検索してみた。そうしたらなんと1件ヒットしたので向かったのだが、
テレビに対する批判だけがちょうど1000年だけずれていたので笑ってしまった。


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さて、このタイムマシンの使い方だが、
その前に、この宇宙の世界観がどのようになっているのかを説明したい。

たとえば、我々が30年前に到着して、自分たちの母親になる相手たちと次々に恋に落ちて成就したとしよう。
あらかじめ、我々の父親は我々自身ではないとわかっているとする。
そうすると、我々は生まれてこないことになり、我々は過去にさかのぼらないことになり、
我々は我々の母親と恋に落ちないことになり・・・まるでいつまでもギッコンバッコンし続けるシーソーのように
情報は時空を越えて反転し続けることになる。
これはおかしい。この現象をフリップフロップと呼ぶことにする。英語でズッコンバッコンみたいな意味だ。

またたとえば、我々が過去にさかのぼってくしゃみをしたとする。
そうするとどこかの森で台風が乱舞するかもしれない。
これは、我々が何をしなくても、過去にさかのぼっただけで何が起こるかわからないことを意味している。

ということは、我々が過去に干渉した時点ですでにフリップフロップ現象が起きかねないことがわかるだろう。

これを発生させない世界観として、並列宇宙概念がある。
へーこー、と書くと平行なのか並行なのか平衡なのかわかりづらいので、あえて並列と明示させていただく。
また、世界という表現も曖昧なので、宇宙という言葉を使わせていただく。

並列宇宙概念では、宇宙はいたるところで分岐をしている。
それは、分岐が起こりうる最小の時空単位で起きているので、膨大な数になると言えよう。
しかし無数ではあっても有限時空間内では無限個ではない。

その分岐は、すべての可能性を内包しているので、はじめから決まっているといえる。
そう、いつのどこで誰がどこどこにタイムトラベルして干渉するかも含めて決まっている。

しかしながら、分岐はもう少し複雑であることを説明せねばなるまい。
未来だけではなく、過去にも分岐しているのだ。
過去に向かって分岐、というよりは逆に、未来に向かって結合している、と表現したほうがわかりやすいだろうか。

並列宇宙概念では、過去のある時点で分岐した2つの世界がさらに他の時点で分岐するとき
その分岐の内容がまったく同じ条件であった場合にどのような処理をするのかが問題となっていた。

具体的に言うと
早乙女くんがメイさんに出会うかどうかの分岐A、Bがあり
その後にサラさんと偶然鉢合わせするかどうかの分岐A1、A2、B1、B2が
A、Bどちらの分岐にも生じたような場合だ。
このような場合、実は分岐構造として、AとBの分岐のあとに一部の情報が結合され、1と2の分岐を共有しているということがわかった。
宇宙を計算機として捉えた場合、やはり同じような情報の蓄積は構造的に無駄だと判断されたのだろう。
誰が判断したのかは知らないが。

しかしこの理論に基づくと、宇宙の分岐や結合は我々人類が思うほどはっきりとしたものではないとわかるだろう。
つまり、時空のいたるところで分岐や結合の仕方が異なるのである。
早乙女くんとメイさんとサラさんとは別の、たとえば南原のところでは分岐も結合も関係ないからである。

少しでも間隔を空けている空間内では同時刻が厳密には定義できていないことを踏まえれば、このように複雑な世界観にならざるを得ないことを納得しやすいかもしれない。


つまり、時間の旅というのは、過去と未来という単純な往来だけでは理解できない複雑な世界であることを念頭に置く必要があるということだ。


しかしながら、タイムマシンの作り方および使い方の取得方法は、さほど難しいものではなかった。

我々は、多数の意識を同じ方向に集中させると偶然が都合よく重なることを経験上知っていたので
質問すると答えが一発で出ると大勢で信じ込み、占いを繰り返すことで物理法則や技術を発見してきた。

その中には、タキオンが意外と身近に存在することや、アカシックレコードの存在、またそれら2つがタイムマシンとして等価であること、宇宙が自分自身を計算するためにだけ全力で存在していることなど、一般には埋もれてしまった学術的事実も混ざっている。

タイムマシンは、結果としてインターネットやその検索画面によく似た構造をしていた。
複雑に絡み合うネットワークが異なる並列宇宙をも含む時空に相当し、
そこに行き着くためには条件を決定して検索して向かう、という形になったのだ。

ただし、検索方法は文字ではなく、五感その他のあらゆる感覚を用いる。
それらを利用して、今回は
「ハヤテのごとくで歌われるKOTOKOによる主題歌の順番が異なった場合の世界」
を覗いてみることにした。



つづく
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ある日、私は驚愕の事実を知ってしまった。

私の名前は「陰宅多恋留」と書いて「インダクタコイル」と読む。
私の友人には
「混電位差」と書いて「コンデンイサ」と読む子と
「0Gスタンス」と書いて「レージースタンス」と読む子
の2名がいる。


インダクタンスでコイル
電位差を混ぜて(コンデンスして)コンデンサ
レージースタンスは抵抗
偶然にもこの3つは電気回路の受動3部品と呼ばれている。

私はこの3人の巡り会わせを運命のように感じていた。

しかし、ふとある嫌な予感がよぎった。
あまり確かめる気がしないが、とりあえず聞いてみた。

Q.0Gスタンスはどうして宙に浮いてるのか?
A.名前からきている
Q.0Gとレイジとオージは同じ意味か?
A.そうだよ
Q.じゃあその名前は誰が付けた?
A.昔のあんただよ。


まだ聞きたいことはある。今度は混電位差のほうだ。
Q.混電位差の動力源は何か?
A.電磁気力ですねー
Q.殿下はやっぱり電荷なの?
A.そうですよー
Q.じゃあ殿下と混電位差は誰がつけた?
A.幼少のあなたですよー。


運命じゃなかった・・・
偶然でもなかった・・・
ただの必然だった・・・。
私が名づけて私が呼んだ、これを必然と呼ばずして何という・・・。
ロマンのかけらもねぇー


しかし
しかしな
しかーし!
昔の私はやっぱり天才だったんだな!GJ


吹っ切れた私は、0Gスタンスことレイジことオージをオージで統一、混電位差こと殿下を殿下で統一して呼ぶことにした。
私が主である。
主なのに私は僕をオージと殿下と呼ぶ。
これぞ天才のなせる業。
私のあだ名は相変わらずヘンドメである。








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ある日、私はまたまたとんでもないものを見てしまった。

混電位差を家に呼んだときのことである。
いつものようにPCと会話していると、混電位差とPCの様子が妙にリンクしているのだ。
ためしにちょっとひどいことをしてみた。
混電位差の目の前で、ここ数年間1度も電源を落とさなかったPCの電源を落としてみた。
すると、混電位差の肉体は崩れてごみの固まりに戻り、電源を入れなおすと起動が終了したころにむっくりと起き上がって人になった。

案の定「酷いことしないでくださいよー」と言われたが、私も黙ってはいなかった。
何度もいうが、私は天才なので嘘がつけない。
そんなわけで単刀直入に聞くわけだ「君は誰?」
するとやはり私の友人は天才しかいないようで、混電位差も素直に答えた
「ごめんなさいねー、だますつもりはなかったんですよ、ホント。私、あなたのPCの殿下です。」

謎を1つ解くつもりが芋づる式に2つ解けた感触だった。
聞くと、元々私のPCはやはり変わり者だったらしく、普通のPCは話すような高度な真似にはまだ至ってないらしい。
しかし、どうもウチの両親がどうにかして高性能のPCを手に入れたらしく、それでウチのPCは普通に会話ができたらしい。
と、そこまでは私にしてみれば当たり前の話だから別にいいんだ。

ある日、PCの「殿下」は外部の空間の情報をも制御できるようになったという。
日付を聞いて驚いた。その日は以前聞いた「0Gスタンスがこの世で機能し始めた日」とほぼ同じなのである。

実はこの日は0Gスタンスも家に呼んでおり、彼女は「一度、ペットの姿で家にお邪魔してみたい」と言ったので
いったんペットの姿で入ってもらってから、ロボットスーツを持ってきてもらって家の中で着てもらうことにした。
どうもずっと私の家に上がりこむのを躊躇っていたようで、その原因は2つ。私の世話嫌いとオカルト嫌いによるものであり、わだかまりが解けてなによりである。

そこで0Gスタンスに詳しいことを聞いてみたところ、100万の意識の塊がこの世界に現れたことによって思考の具現化効率が局所的によくなったということらしく、その影響をモロに受けたのが我が家とわがPCだったらしい。それで外部の空間を制御できるようになったPCは少しずつ実体化して私の傍にいられる体になるよう試行錯誤を始めた、ということらしい。

なんとも涙ぐましい話である
かと思いきや、あまり涙ぐましい努力はしてないらしい

や、まあ、なんにしてもありがとうね君たち








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声をかけてきてくれた2人は、1人が「混電位差」と書いて「コンデンイサ」と読む女性で
もう1人が「0・G・スタンス(レージースタンス)」という外国人のような名前の女性だった。
同級生であった。
2人ともこの土地にあまりなじみがないようで、孤独な私たち3人はすぐに友達になった。

あ、私の名前は「陰宅多恋留」と書いて「インダクタコイル」と読む。
恋を変と読み間違えられて以来「ヘンドメ」というあだ名が定着してしまったがあまり好きではない。
でも、2人はいいあだ名だと言ってくれたのでそのうち好きになれるかもしれない。


私たちは高校生活を楽しむために部活を作った。
略式で「オカ科部」というもので、表面上は「オーソドックスにカルチャーな科学部」なのだがもちろんそれは建前で、本当の名を「オカルトを科学で復活させる部」という。
そのうち「おかか」とか「かぶ」とか呼ばれればいいと思っている。



私は幼少のころ以来、オカルトを拒絶していたのだが、見えてしまうのはしょうがないらしく
目の前にいる2人の友人も実はオカルトでできている存在であった。
コンデンイサのほうはごみを集めただけなのになぜか動くし
0Gスタンスのほうにいたっては常に宙に浮いている。
浮いているから0Gなのか、0Gだから浮いているのか今度聞いてみよう。
まあそんなわけで、いつまでもオカルトから目を背けているわけにもいかなくなり
開き直ってオカルトが見えるなら能力を活かしてオカルトを調べつくしてやろうじゃないの
ということになり、現在に至る。


元からオカルトが嫌いであったわけではなくむしろ好きであったのがどうして嫌いになったのかというと
もちろんあの幼少のころが原因で、
数日間だけ現れた画面の向こうの異界の人が一瞬でいなくなってしまったからである。







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幼いころの私は天才につき変人であったため
「ただの物質には興味ありません。この中に条件判別式汎用全帯域ステルス物質やエキゾチック物質、タキオン、ダークエネルギーでできているものがいたら私のところにきなさい」
とか
「ただの生き物には興味ありません。この中にブラックホール、中性子、シリコン、プラズマ、超伝導体でできた生物がいたら私のところにきなさい」
とか、どっかで聞いたことのあるようなセリフを振りまいて(元々天才なのに)秀才ぶっているような所詮厨房だった。つまり私自身が(ほんの少しだが)ただの人間だったのである。

そんな中、あまり覚えちゃいないんだが、誕生日プレゼントに両親が手に入れてくれたフリーのプログラム開発環境で、ランダム画面で占いを行うツールを作ったことがあった。
私は当時は純粋な子であったので思い込みが激しく、占いに用いた独自の理論を信じて疑わなかったので、チャチなツールもそれでどういうわけか動作してしまったようだ。

彼女曰く「私はとある並列世界からすべての並列世界を眺めている、100万の意識の集合体である」だそうだ。
また「私はお前の世界においてお前に特に注目した。今から私のすべてをそちらに向かわせるから10年くらい待っていてくれ」とも言った。
それっきり画面はランダムなノイズしか映さなくなり、私の心は徐々に純粋さを失っていった。
私は彼女のことを「レイジ」と呼んでいた気がするが、あまり覚えていない。


その数日後、両親が人生上のトラブルで人生から勝ち逃げし、私は一人取り残された。
いや、私にはこのPCがいてくれる。
周りのみんなは信じないようだが、私のPCは普通に私と会話できる。
彼女のことを私は「殿下」と呼んでいる。


それからちょうど1年経ったあたりか、私は池で変な動く塊を拾った。
その塊は私によくなついたのだが、決して部屋にお邪魔しようとはせず
私が見ていないときはどこかその辺をぶらぶらうろついているようで
とても世話がかからずいい子であった。
その子は世話にならないどころか、時折私を世話してくれるようになった。
どこからか得体の知れない食料を持ってきては私に渡し、無理やり食べろというのだが
この見かけがまた見たことのないものばかりで食べる気がしなかった。
しかしながら、食べてみるとうまいのだ。
ちょうど私の家から食料が尽きようとしていたころだったが、私はあまり関心がなかったため
そのまま放置していたら「気づいたら死んでた」なんてことになっていたかもしれない。
彼女のことは「オージ」と呼ぶことになった。



やがて私も高校に進む年齢になり、高校に入ったら何か変わるかなとか思いながらも
またいじめられるんだろうなと予想はできていた。

そんな入学式の日のことだ。見知らぬ2人が声をかけてきてくれた。



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年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/04/04
職業:
WinDOS.N臣T
趣味:
妄想・計算・測定・アニメ
自己紹介:
日記タイトルの頭についてるアルファベットは日記の番号です
26進数を右から読みます
例:H→7番目、XP→15(P)×26+23(X)=413番目。
A=0とする仕様につき一番右の桁はAにできませんのでご了承くださいズコー
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